IT系のフリーエンジニアは、時に企業や団体からスカウトされることがある。優れたスキルを持っているフリーランスがスカウトされるイメージがあるが、必ずしもエンジニアとしてのスキルだけが評価されているとは限らない。企業や団体が求める人材の条件と合致していることがスカウトされる重要な条件である。IT系の仕事はその多くがチームプレイであり、スキルが優れていることはもちろん、協調性も重視される。お互いに支え合い、フォローができることこそ重要なポイントと言えるだろう。スカウトされるフリーエンジニアはチームの一員としても十分に働くことができる人材であり、その点が評価されたのは紛れもない事実だ。
フリーランスには組織に属さない一匹狼なイメージがある。そのような姿勢で働く人もいるが、IT系に限らず仕事のほとんどは人同士の繋がりがあって初めて成り立つ事実は否定できない。どのような仕事であれ、他人とまったく関わらずに行うのは不可能である。また、仕事に関する事柄のすべてを一人でやりこなすのも非常に困難である。複数人でチームを組むのは仕事の効率性を向上させ、質を損なわないための対策でもある。
フリーエンジニアは生活スタイルや待遇などの理由で組織に属さない働き方を選んだ人と言えるが、条件さえ合致すればスカウトを受け入れるのは自然な結果だ。対人関係の構築に問題があるなど人間性に起因する理由がなく、優秀なフリーエンジニアとして認められる人材であればスカウトされる可能性が高いと言える。